400年以上も前からある今宮神社でのお祭りは、綺麗な屋台行列を見ることができます。
日程やぶっつけなど見どころをまとめてみました。
鹿沼秋祭り歴史
慶長13年(1608年)この年は、日照りが続き大干ばつが続いていました。
それに困った、氏子や近郷の人々が今宮陣に集まり、雨乞いの祭りを三日三晩続けたところ、
激しい雷雨がおこり、これより雨のあがった6月19日を宵祭り(本祭の前夜に行う祭り)、翌20日を今宮神社の例祭(定例の祭り)として行うようになりました。
これが、鹿沼秋祭りの始まりとされています。
例祭は、明治時代に入ると7月20日に、大正時代には9月10日に行われるようになり、時代の流れとともに開催日が変更されてきました。
そして、昭和23年(1948年)に、市制施行によって鹿沼町から鹿沼市に変わったことに合わせ、例祭は10月10日のい行われるようになりました。
現在の形になったのは、平成9年(1997年)からで、体育の日の前の土曜日を宵祭り、翌日の日曜日が例祭の日となりました。
文化財指定
平成15年(2003年) 「屋台行事」は、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
平成28年(2016年) 「山・鉾・屋台行事」33件のうち1つがユネスコの無形文化遺産に登録
されました。
鹿沼秋祭り2018年日程・時間・場所
開催日時 | 2018年10月6日(土)10:00~21:00 |
2018年10月7日(日)10:00~21:00 | |
開催場所 | 今宮神社・鹿沼市街地一帯 |
地図
鹿沼秋祭りの流れ2018年
出典;とちぎ旅ネット
見どころ
10月6日(土)
【今宮神社へ朝】午前中
※早朝から各町の人たちが今宮神社へ集まり朝参りをします。
参拝を行い神職のお祓いを受けた後、神社を一周します。
【屋台繰り込み】12:30頃~
※各屋台が今宮神社に集結すると、決められた時間と順番で繰り込みが
始まります。
【繰り込みの順番】 ※今年は27台参加します。
上組 7台 | 12:30頃~ |
下組 7台 | 13:30頃~ |
田町下組 6台 | 14:30頃~ |
田町上組 7台 | 15:30頃~ |
繰り込みが終わると、それぞれの屋台に提灯のあかりが灯されて、お囃子の演奏が始まります。
【屋台操り出し】17:00頃~
※決められた順番で、1台ずつ繰り出しが行われます。
【ぶっつけ】 18:00頃~
※今宮神社の鳥居を出たは、市内の交差点で複数の屋台が向かい合って行う
「ぶっつけ」を見ることができます!
「ぶっつけ」はお囃子を激しく演奏して競い合うというもので、鹿沼秋祭り
の最大の見どころとして大変盛り上がります!
彫刻屋台
出典;毎日新聞
屋台行事は必見です!鹿沼市の屋台は四輪一層形式の囃子屋台で、その周りには豪華な彫刻が施されておりとても綺麗ですよ。
あまり着色されていない、無垢の彫刻ですが、とても迫力があります。
屋台の数
鹿沼市にある氏子町内34ヵ町のうち、屋台を持っている町は27ヶ所あり、毎年約20台の屋台が参加しますが、今年は5年ぶりに彫刻屋台27台が勢ぞろいしますよ!
また、34ヶ所の町は、上組・下組・田町上組・田町下組の4つに分かれており、毎年、順番にお祭りの当番組を務め、当番組の中から、その年のお祭りを仕切る登番町を決め、その町を中心として様々な行事をとりおこなっていくのが、お祭りのルールとなっています。
10月7日(日)
【御巡幸】9:00頃~
※今宮神社のおみこしが、その年の当番組の各町を練り歩き、安全を祈願する
神事を執り行います。
【御巡幸経路】予定
今宮神社出発→今宮町→銀座二丁目→天神町→上材木町→千手町→泉町→御成橋町→睦町→戸
張町→久保町→今宮神社到着
【市民パレード・スッポト演技】9:30頃~
※例弊使街道周辺にて、おみこしやマーチングバンドの
パレードが盛大に行われます。
各スッポトではダンスの披露もありとても盛り上がりま
す。
【出発式・アトラクション】12:30頃~
【屋台揃い曳き】14:00頃~17:00
※27台の屋台が4組に分かれて、それぞれ4ヶ所の交差点から
古峯原宮通りを目指して歩きます。
【太々神楽】15:00頃~
※境内にある神楽殿にて、太々神楽が奉納されます。
ここでは、様々な舞が披露されます。
【屋台一斉きりん・ぶっつけ】17:30頃~
※きりんとは、屋台を方向転換させるための道具です。
屋台の下、中央部分にきりんを付け、人の力だけで
屋台を持ち上げてゆっくり屋台を回転させる光景は
非常に見応えのあるものです。
屋台の回転が終わった後は、屋台同士の「ぶっつけ」が
行われ、夜までお囃子が響き渡ります。
アクセス
電車でのアクセス:JR日光線「鹿沼駅」より徒歩20分
東武日光線「新鹿沼駅」より徒歩15分
車でのアクセス:東北自動車「鹿沼」ICより約15分
駐車場
無料駐車場:花木センター
住所:栃木県鹿沼市茂呂2086‐1
※今宮神社まで約5㎞ (市民情報センター行きの有料シャトルバスあり、高校生以上
往路のみ100円)
地図
無料駐車場:公設地方卸売市場
住所:栃木県鹿沼市茂呂 1889
※今宮神社まで5㎞(市民情報センター行きの有料シャトルバスあり、高校生以上
往路のみ100円)
地図
有料駐車場
鹿沼市立東小学校
住所:栃木県鹿沼市東末広町1082
料金:1台 500円
※今宮神社まで約1㎞ 徒歩約12分
地図
鹿沼市立東中学校
住所:栃木県鹿沼市府中町393
料金:1台 500円
今宮神社まで約1.5㎞ 徒歩約18分
地図
鹿沼市立中央小学校
住所:栃木県鹿沼市今宮町1624
料金:1台 500円
※今宮神社まで約300m 徒歩約5分
地図
黒川河川敷
住所:栃木県鹿沼市
料金:1台 500円
※今宮神社まで約1.5㎞ 徒歩約18分
地図
御殿山公園
住所:栃木県鹿沼市今宮町
料金:1台 500円
※今宮神社まで約300 徒歩約5分
地図
まとめ
実は「ぶっつけ」には二つの意味があるそうです。
ひとつは、交差点などで二台以上の彫刻屋台が向かい合いお囃子の競演を行うことです。
お囃子を激しく演奏し合い、調子を狂わせず演奏することを競うものです。
もうひとつは、9月上旬に行われる仮屋台の奉納行事のことです。
各町がリヤカーなどを利用して簡単につくった仮屋台で神社に繰込み、例祭に屋台を出す意思を表します。
400年以上の歴史がある鹿沼秋祭り、無形民俗文化財に指定されている彫刻屋台は迫力があり、一度は見たいですね。