屋台が激しく練り歩く、通称「けんか祭り」と呼ばれている「遠州 森の祭り」の見どころ、
歴史をまとめてみました。
森の祭りの歴史
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「森の祭り」は旧森町村の三島神社と金守神社の2つの神社の祭礼としてはじまり、いつ頃から現在のような様式で行われるようになったのかは明らかではないようですが、
江戸時代中期にははじまっていたとされています。
喧嘩祭りの所以
「喧嘩祭り」と呼ばれるようになった起源とされるのが、1863年(文久3年)の「文久の大喧嘩」です。
この喧嘩は三島神社の祭礼当日に秋葉神社の使者が森町の町内を通った際、使者に屋台を壊されたことから、本町と屋台を壊された下川原町との起きた騒動です。
これにより、明治初期まで祭りは中止されるこになりました。
昭和40年代に入っても、数年に一度暴力事件が見られ、1973年(昭和48年)には2日連続で死者が出る事故が発生、警察が屋台曳き廻し中止の勧告を招く事態となりました。
この暴力事件を重く見た各町の役員や祭典本部は、1974年(昭和49年)『絶対無事故で祭典を行う』ことを宣言し、各町でモラルの向上・喧嘩防止を呼びかけ、それ以降祭りのモラルは飛躍的に向上し「荒々しくも規律・統制の取れた祭り」として知られるようになりました。
出典;静岡新聞
森の祭り2018年の日程
2018年11月2日(金) | 12:30~ 三島神社にて14台の屋台を清祓
17:00~金守神社の本祭 |
2018年11月3日(土・祝) | 13:40~神輿渡御(とぎょ)三島神社→金守神社 |
2018年11月4日(日) | 13:00~ 神輿還御(かんぎょ)13:00~金守神社→三島神社
18:00~ 舞児還し(まいこかえし) 三島神社→各町内 ※時間とルートは変更のの可能性あり |
地図
舞児と舞児還し(まいこかえし)
「森の祭り」の舞楽(ぶがく)を奉納する子供を舞児(まいこ)と言います。
舞児に選ばれると祭りの最終日は神社から自宅までの道を歩かずに屋台と肩車で送って行きます。これを舞児還しと言います。
舞児還しは最終日の18:00頃から三島神社から各屋台の町内まで巡行されます。
※舞児還しは1924年(大正13年)に三島神社の宮司が考案したとされています。
森の祭り2018年見どころ
各町内14台の屋台のほとんどは漆塗りで、細部には龍や獅子などの彫刻が彫られ、屋根の上には天狗や歴史上の人物(新選組など)の人形が乗っています。
豪華な彫刻が施された屋台は、森町特有の曲がりくねった狭い町中を練り歩き、最大の見せ場は、各町の屋台同士が向き合い、「ヨイソラ」と掛け声をあげながら、屋台がぶつかる寸前まで近づける「練り」を繰り広げます。
森の祭り「笛吹美人」!
屋台の巡行の際には、太鼓や笛でお囃子を演奏します。
特に笛は、若く美しい女性が多いと人気です。
ミス笛女(ふえじょ)に会ってみたいですね。
アクセス
電車でのアクセス:遠州鉄道「遠州森駅」徒歩約5分
車でのアクセス:新東名森掛川ICから約5分
:東名袋井ICから約20分
【駐車場】森町役場(70台)・森町文化会館(270台)・無料
地図
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まとめ
「喧嘩祭り」と呼ばれている森の祭り、今は安全に見ることが出来るお祭です。
「練り」と呼ばれる屋台同士の顔合わせは迫力があり見応えがありますよ。
笛吹美人が演奏するお囃子もじっくりと聞いてみて下さいね。